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昆布だし
これだけ知ってればほとんどプロ、だし昆布の種類と特徴
だし昆布に種類があることは知っていても、それぞれの特徴まで知っている方はとても少ないです。 4種のだし昆布の特徴を知って、自分にあう昆布を見つけましょう!
だし用の昆布4種
羅臼昆布
- 濃厚なだしと深いコク、それに甘い香りが特徴です。だしは若干濁ります。昆布の繊維が柔らかく、だしが出てくるまでの時間が短いので初心者でもだしがカンタンにとれます。そのままおやつ昆布として食べてもおいしい昆布です。高級昆布で他に比べるとお値段も高めですが、だしが濃いので他の昆布より少量でだしがとれるのも長所です。
利尻昆布
- こちらも濃厚で香り高いだしですが、羅臼昆布と違って色がほぼ透明で澄んだだしで食材に色がつかないから、料理の色も大事にする京都の懐石料理で好んで使われます。また、昆布の繊維質が固いので濃厚なだしを出すためには時間と手間がかかります。職人さんにとってはだしをコントロールしやすく使いやすい昆布ですが、手間と時間がかかるので初心者には難しい昆布です。
真昆布(道南昆布)
- スッキリしてふわっと甘みのあるだし。色も少し琥珀がかった綺麗なだしで、クセがないのでどんな料理にも使いやすいだしです。1等クラスだと肉厚で幅も長さもあるので昆布締めにも使いやすいです。流通量も多いので迷ったらこの昆布を選ぶと大きな失敗はありません。佃煮やおぼろ昆布にもよく使われます。
日高昆布
- 甘いだしですが、やや磯の香りがあります。ほかの3種の昆布と比べるとうまみ成分が劣ります。また値段が手ごろで使いやすい昆布で、関東以北ではだしと言えばこの昆布を使います。昆布の繊維が柔らかく、だしだけでなく昆布巻きなど食べる昆布としても使いやすいです。
4種の昆布はそれぞれ多く使われる地域があります。日高昆布は関東以北、利尻昆布は京都、羅臼昆布は富山、真昆布は大阪で多く使われます。これは昔昆布が流通した時の流通経路やその地域のお水(軟水硬水などの性質)の相性で根付いたものと考えられています。
昆布にはそれぞれ味やうまみの特徴があります。イベントでたくさんの方に4種の昆布だしを飲み比べていただくと、大阪でも利尻昆布が好きな方や羅臼昆布が好きな方もとても多く、全国どこでも4種のだし昆布が買える今では好みが多様化してるように感じます。
飲み比べてみると味やうまみの違いに驚かれると思います。実際に4種の昆布だしを飲んでみて、自分の好みにあう昆布を見つけてください。