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原木椎茸と菌床椎茸の違い
椎茸の種類
椎茸には
「原木椎茸」と
「菌床椎茸」があります。
それぞれ栽培方法が違います。
「原木椎茸」の栽培方法
原木に穴をあけて種菌を打ち込み、
山間部の自然環境下において
原木に菌を蔓延させて
自然環境の中できのこを発生させる方法です。
「菌床椎茸」の栽培方法
おがくずに米ぬかなどの栄養源を加え
それを固めたものに種菌を接種し、
空調設備などを備えた施設内において
管理された中で菌を蔓延させてきのこを発生させる方法です。
栽培期間
原木椎茸で2~3年(原木作りからの場合)
菌床椎茸は3~6ヶ月ほどです。
「原木椎茸」の特徴
自然環境の中で自然の形で作っていく原木椎茸は
大変手間がかかります。
また自然環境の影響を大きく受けるので
生産量が安定しません。
それに時間と手間がかかるので
値段も菌床より高くなります。
しかし、
原木椎茸で作った椎茸の味・香りの良さや歯ごたえの良さは格別です。
「菌床椎茸」の特徴
菌床椎茸は管理された設備の中で作られるので
安定的な生産ができます。
そのため出来た椎茸を安く販売できます。
また施設をしっかりしたものにして管理を行き届かせることで
完全無農薬で作ることも可能になって、
安全性が高い菌床椎茸を作る国内の生産者もいらっしゃいます。
菌床栽培は日本でも行うこと生産者増えているので、
今後技術開発されていくと原木椎茸並の味や食感になっていくと思いますが、
今のところ品質や味の面では原木椎茸にはかないません。
原木栽培と菌床栽培の見分け方
原木栽培か菌床栽培かは表示を義務化されてますので
パッケージをみればわかります。
椎茸を買うときに参考にしてみてください。
椎茸生産国について
現在流通している原木椎茸はほぼ100%日本国内産ですが、
菌床椎茸は60%以上が中国の輸入になっています。
カンタンな原産国の見分け方
中国産の椎茸を見分けるには、
椎茸の軸で見分けることができます。
軸が付いているのは国産、
付いていないのは中国産です。
(中国では椎茸の軸だけを食材として使うため軸を切り取ります)
どのように使い分けるか
原木椎茸の香りの良さ、味の良さ、歯ごたえの良さという個性を生かして
原木椎茸は椎茸を中心とした料理に、
菌床椎茸は他の食材との調和を考えた料理に使うと良いでしょう。