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粘るがごめ昆布と、粘らないがごめ昆布

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あるお客様から注文と一緒にこんなコメントをいただきました

今回初めての購入です。 ガゴメ昆布(板状)は近くのスーパーで購入できましたが現在は在庫なしで不便していました。 他のお店で通販したガゴメ昆布はドロミが出なくて返品したこともありました。 間違いがないように商品発送前にしっかりチェックして送ってください。

7月~10月はが昆布生産の端境期で売り切れになることが多い時期です。

また粘りがなくて返品した経験があるとの事ですが、粘りがでないがごめ昆布というのも確かにあって品質を安定させるのがとても難しい昆布です。

品質が安定しない原因は主に「昆布がとれた浜による違い」と言われています(これを浜格差と言います)。

浜は大きく三つに分かれていて「白口浜」「黒口浜」「本場折浜」がありそれぞれに10カ所前後の地域浜名があるのため浜数は総数30以上に分かれています。

そしてそれぞれの浜で、品質が全部ちがいます。

それぞれの浜で採れる昆布の量は意外に少ないので一般的にがごめ昆布を仕入れるときは複数の浜のがごめ昆布を集めて販売量を確保します。

複数の浜の昆布が集まるとどうしてもがごめ昆布の品質は安定してきません。

当店もがごめ昆布を扱い始めたころは知識不足で複数の浜から昆布を集めて品質を安定させることができず「前と今回では粘りがちがう」とお客さまからお叱りを頂く事もありました。

一時はこうした返品が集中してがごめ昆布を販売するのが怖くなり取り扱いをやめようかと考えた事もありました。 そんな時にご注文を頂いたお客さまに「今、粘らないという声が多いので取り扱いをやめようと思ってます」ってメールしたらお客さまから「がごめ昆布は他で売ってなくて買うことができないからやめないで欲しい」と言われました。

これメッセージがきっかけで、 そのとき持っていた在庫の箱から数粒ずつサンプルを取り出し一斉に粘りテストを行い在庫から粘るがごめ昆布と粘らないがごめ昆布を選別しました。

そうして見つけ出した粘るがごめ昆布を「粘らない」とお知らせいただいた時と前後して販売したすべてのお客様に無料で再送付させていただきました。 もちろん、赤字です。

でもこの経験があったから粘るがごめ、粘らないがごめを見分ける知識も付き 仕入れを「ねばるがごめ昆布を作る浜」一つに絞ることで品質を安定させることができました。

今ではその浜で採れた昆布のほぼ全量を毎年当店で仕入れします。 この全量購入は、想像していなかったメリットを生み出しました。

生産者は作った昆布が売れ残る心配がなくなり生産に集中できる状態になりました。 生産に集中できると言うことは品質の良い物をたくさん作ることに集中できます。 また作ったがごめ昆布の品質が悪かったりしたら生産者は仕入れ先である当店から直接クレームが入ります。 だから生産者の方は変な物を作ることができなくなり毎年「良い昆布を作ろう」とがんばってくれます。 この結果全額返金保障を付けてがごめ昆布を販売する当店で保障を申し込まれたのは3年以上ないという結果を生みました。

こうして作られたごめ昆布(板状)をお客さまにお届けしたら到着時にこのようなメールを頂きました。

商品は予定通り午前中に受け取り早速板ガゴメ昆布をコップに浸ししました 13時間にくらい浸けてみます。 薄い昆布なのでドロミが出るか不安もあるので昆布の量は大目に入れてみました。 板状の昆布を短冊形に切ってコップに漬けるようにします。 結果は明日ご連絡の予定です。

品質には自信を持って販売しているがごめ昆布ですが、今回はとても粘りにこだわりがあるお客さまだからテストの結果粘らないと言われたらどうしよう。 自信はあっても安心できません。 粘りの量で一番自信のあるがごめ根昆布もサンプルもお届けしてもしがごめ昆布(板状)の粘りが足りなくてもがごめ根昆布の粘りでご満足頂けないかなど弱気な考えもありました。 正直「ドキドキ」しました。 そして翌日メールがきました。

豊中松前昆布本舗 東良隆輝様 ガゴメ板昆布と根昆布のテスト結果です。板昆布はごく薄いので大目に使用しましたが満足のゆくドロドロが出ていました、 ご寄贈頂いた根昆布はしっかりとドロドロが出大満足です。 今後もお取引をお願いすることになると思いますがよろしくお願いします。 板状の昆布はもう少し厚い方がドロドロがよく出ると思いますが。 薄いので通常の倍くらいを一回で使用します。 以上テスト結果のご報告といたします。 26年9月10日9時am

よかった!! まずはネバリにこだわりのあるお客様にも満足していただけて私も安心することができました。

昆布が薄いという件については、当店が仕入れしているう浜は薄い昆布になる特徴のある浜ですが昆布は幅のあるとても大きな昆布でネバリもスゴイのが特徴の浜だからです。

厚みのあるがごめ昆布も確かに粘るのですが、ある時期や条件によっては粘らなくなるので当店では扱っていません。

がごめ昆布の勉強して、実験して、体験したことで行き着いた豊中松前昆布本舗のがごめ昆布は、

  • 生産者の皆さんにも喜ばれて、
  • お客さまにも喜ばれて、
  • そして自分も喜べる。

わたしが理想とする商いの形をこのがごめ昆布は実現してくれました。 豊中松前昆布本舗のがごめ昆布の粘りご体験ください。

このお話のお客さまがお求めになったがごめ昆布はこちら

この昆布を使いやすく短冊に切ったのがこちら

お客さまから「大満足」の評価を頂いた粘りが一番濃厚ながごめ昆布は

短時間で昆布水を作ったり料理に使ったり、使い勝手がいいがごめ昆布は

最も食べやすく、料理のバリエーションも豊富なのが

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